@article{oai:gcnr.repo.nii.ac.jp:00000132, author = {Usami, Rika and 宇佐美, 利佳 and Okumura, Minako and 奥村, 美奈子}, issue = {1}, journal = {岐阜県立看護大学紀要, Journal of Gifu College of Nursing}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は、人生の終末にある高齢患者の意向を入院中の関わりの中で確認し、意向の実現に向けた実践を記述することを通して、高齢患者の意向の実現に向けた援助のあり方について検討することである。  意向表出できる80 歳以上の高齢患者と家族に、日々の関わりの中で意向の実現に向けた援助を実践し、患者の退院後に振り返りのカンファレンスを行った。患者の意向や援助等、一連の関わりを記録し、意向の実現に向けた援助を抽出した。  積極的治療を希望しないがん患者や症状悪化で入退院を繰り返す患者等4 名の女性患者は、全員認知機能が低下していたが、ゆっくりコミュニケーションを図ることで意向表出できた。介入当初、対象は日々感じている身の回りのことに関する意向を多く表出したが、一つ一つ叶えたことで、最終的に人生の最期に関する意向を表出した。  高齢患者の意向の実現に向けた援助として、まずは患者との関係構築を図るため、老性変化を意識しながら意向把握しようとする姿勢・態度を心掛け、情報収集することを基本姿勢とする。そして意向確認・意向実現を継続的に行うよう、日々の意向確認や身内の死の経験等を話題にすることや病状理解・終末期の受容の程度に応じた情報提供を行い、安楽に過ごせるような援助等を行う。看護師間の情報共有やケアの検討を繰り返すことでケアを統一し、日々の患者と家族の反応や看取り後の家族の満足度により援助を評価することが明らかになった。  振り返りのカンファレンスでは、看護師は患者の意向を改めて知り、援助の意味を実感できたという意見があった。  状況変化しやすく生老病死を意識せざるを得ない病院だからこそ、高齢患者は今この瞬間やこれから先の過ごし方について折り合いをつけながら考えることができる。看護師は高齢患者に寄り添い、意向の実現に向けた援助を繰り返し行い、援助後に振り返る等、継続的に援助が行えるようにする必要があると考える。}, pages = {51--61}, title = {病院における人生の終末にある高齢患者の意向の実現に向けた援助}, volume = {18}, year = {2018}, yomi = {ウサミ, リカ and オクムラ, ミナコ} }